こんにちは!現在男の子3人の子育てをしている星ママです。
ひと昔前までは、左利きの矯正は当たり前に行われていました。しかし最近では、左利きを個性として尊重する流れが強くなっています。
ただ、我が子が左利きだとわかると親としては悩むところです。「大きくなって苦労するなら矯正した方がいいのかな」「両方使えると便利なのでは…」と考える人も多いかもしれません。
今回は、左利きの矯正にはどのような影響があるのかをご紹介します。また、矯正する場合の気をつけるポイントもありますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
左利きの無理な矯正はNG
現在、約10人に1人の割合で存在すると言われている左利き。右利きだと気づきませんが、左利きの人にとっては日常のちょっとした不便さを感じる所がたくさんあります。例えば次のようなことです。
- お玉でスープがすくいづらい
- 急須でお茶が入れづらい
- 缶切りが使いづらい
- 自動改札でもたつく
- 自動販売機にお金を入れにくい
ほんの一部をご紹介しました。不便なことは他にもありますので、「子供が大きくなって生きづらいと感じるんじゃないか」と親としては心配になってしまいます。
ただ、無理に利き手を矯正しようとすると、成長している体の発達や脳に影響を及ぼすと言われています。
また大人の価値観で無理に利き手を矯正させると、子供にとって非常に大きなストレスになる場合があります。
もし自分が右利きで、お箸や鉛筆を左手に矯正されたら…何となくストレスになることは想像できますよね。それが子供となると、かなりの負担になるのは理解できます。
左利きの無理な矯正による影響
それでは左利きを矯正することで、どのような影響が出てくるのでしょうか。以下にまとめました。
- てんかんや吃音症になる
- 夜尿症になる
- 左右盲になる
- 鏡文字を書く
- 自己否定をしてしまう
- 人間不信になる
- 左手が思うように動かない
これらがすべての人に当てはまるという訳ではありませんので、注意してくださいね。それでは1つずつ詳しく見て行きましょう。
てんかんや吃音症になる
てんかんは突然意識を失って反応がなくなること。吃音症とは話を始めるときに最初の一音が詰まったり、同じ音を繰り返したりする言語障害のひとつです。
てんかんや吃音症は、利き手の矯正が直接の原因ではありません。左利きを無理やり矯正させるために、叩いたり怒鳴ったりすることが原因だと言われています。
最近では叩いたり怒鳴ったりは少ないかもしれません。ですが、たまたま左利きに生まれただけでと考えるとかわいそうでなりません。
子供の利き手と遺伝の関係については、以下の記事を参考にしてみて下さい。
夜尿症になる
夜尿症とはおねしょのことを言います。こちらも利き手の矯正が直接の原因ではなく、ストレスによるものだと考えられています。
左利きを注意され、おねしょでも怒られたらストレスは溜まる一方ですよね…
左右盲になる
左右盲とは、とっさに左右の区別がつかなくなることです。お箸を持つ方が一瞬分からなくなったり、「右に曲がって」と言われてもすぐに判断できなくなります。
また子供の頃に利き手を矯正され、大人になっても後遺症として残ることもあります。
大人になって困るのは、車の運転やタクシーに乗った際の道案内。「耳だけで判断するカーナビの指示なんて恐怖と緊張!」という人もいます。
鏡文字を書く
鏡文字とは、上下はそのままで左右を反転させた文字のことです。鏡に映すと正確な文字が現れます。
左右盲になったり鏡文字を書く原因は、今のところはっきりとわかっておりません。ただどちらも左と右が反対になるものなので、何かしら関係があると考えられます。
自己否定をしてしまう
自己否定とは自分に対する否定的な感情を言います。子供の利き手を変えようとしても、すぐにできるものではありません。
なかなか思うようにできないと「自分のせいだ」「このままの自分ではダメなんだ」と子供は思い込んでしまいます。
また、怒られないように子供は「親や先生がいる所では右手、いない所では左手」と使い分けるようになります。
そこでまた「自分はずるい子だ」と感じるようになってしまい、自己否定な考えに繋がっていくのです。
人間不信になる
人間不信とは、人を信じられなくなることです。親や先生に注意され続けると、「自分は嫌われているんじゃないか?」と思うようになります。
子供の頃に不信感を持ち続けると、大人になっても人を信じられない人間不信に繋がる可能性があります。
左手が思うように動かない
左利きを矯正された子供は「字を書く・絵を描く・箸で食べ物を掴む」などの細かな作業を左手でしなくなります。
その結果、利き手であるはずの左手が思うように動かなくなるのです。右手もはじめから右ききの人のようにはうまくできないので、両方の手が中途半端な状態になってしまう可能性があります。
矯正をする場合の気をつけるポイント
無理な矯正にはさまざまな影響があることがわかりました。どうしても矯正をさせたい場合は、遊びの中で右手を使う動作を増やし、楽しく練習させていくことがポイントです。
ごはんを食べるときも、「このおかず1つだけ右手で食べてみる?ママは左手で食べてみるね♪」など一緒に楽しんで行うようにするといいですね。
それでも左利きになるのならば、それは子供の個性として受け入れる気持ちも必要です。
まとめ
ただでさえ不安や悩みの多い育児。左利きでも不便なく過ごすことができれば、左利きの子供がいる親は悩みを減らすことができます。
まだ不便なことはありますが、左利きが個性であると認められ、理解のある世の中になってきています。
今後さらに、左利きの子供たちが住みやすい社会になっていくように考えていけたらいいですね。