女性の更年期ケアとして長く親しまれている「命の母」ですが、副作用に関する様々な噂を耳にすることがあります。
そこで今回は特に気になる「乳がん」との関連性や、「太る」「眠気」といった副作用の噂について徹底的に解説します!
「命の母」を試してみたいけど、副作用が気になると悩んでいる方は参考にしてみて下さい。
「命の母」の副作用で乳がんになる⁉︎

結論から言うと、命の母の服用で乳がんになるという科学的な根拠は現在のところありません。
ではなぜこのような噂が広まったのでしょう?
乳がんになると噂になった理由
噂が広まった理由は以下のことが考えられます。
ホルモン補充療法と混同
医療機関では、更年期障害の治療で「ホルモン補充療法(HRT)」が用いられることが多いです。
これは、不足した女性ホルモン(エストロゲンなど)を直接補う治療法。
この治療法(HRT)は、乳がんのリスクをわずかに高めるという報告がされています。
(※ただし、HRTの治療が5年未満の期間ではリスクの上昇は認められていません。)
そのため「命の母」と「ホルモン補充療法(HRT)」が混同された可能性があります。
ホルモンを補充する医薬品ではない
「命の母」は女性ホルモンのバランスを整える効果がありますが、ホルモンそのものを補充する医薬品ではありません。
またホルモン剤を含んでいないため、副作用で乳がんになる可能性は低いと考えられます。
「太る」や「眠気」などの副作用の噂は本当?

次に「命の母」を服用して、「太る」や「眠気」などの副作用が起こるのかについて解説します。
副作用で「太る」という噂について
「命の母」はホルモンバランスの調整や血流改善が目的で、体重に影響を与えるような作用は認められていません。
副作用で「太る」と噂になった理由
更年期はホルモンバランスの変化や基礎代謝の低下により、体質的に太りやすくなる時期です。
また、自律神経の乱れから食欲が増進したり活動量が減少したりすることも。
「命の母」を服用していても、これらの更年期特有の要因や生活習慣の変化によって体重が増えることはあります。
それにより「命の母のせいで太った」と誤解され、噂が広まったのではないかと考えられます。
副作用で「眠気」という噂について
最後に「命の母」を服用後に眠気を感じるという噂についてですが、こちらの口コミは実際にあります。
また製品の添付文書には、最後の方に以下のような記載があります。
女性ホルモンの変動に伴い、眠気や疲労倦怠感・めまい・頭痛・乳房の張り・便秘などの症状が現れることがあります。
引用元:「命の母」添付文書
副作用として記載されている訳ではありませんが、このような症状が出る可能性はあるということです。
「命の母」の主な副作用
では、「命の母」を服用して起こりうる主な副作用を見ていきましょう。添付文書に記載されている副作用は、以下の通り。
関係部位 | 症状 |
皮膚 | 発疹・発赤、かゆみ |
消化器 | 胃部不快感、食欲不振、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛 |
これらの症状が出た場合は直ちに服用を中止し、製品を持って医師や薬剤師に相談しましょう。
「命の母」を服用する際のポイント

「命の母」を服用する際は、以下のポイントを注意しましょう。
- 添付文書をよく読む
- 体調に異変を感じたら相談する
- 服用が適さないケースを知る
- 市販薬であることを理解する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
添付文書をよく読む
服用前に必ず添付文書を読み、用法・用量を守りましょう。
体調に異変を感じたら相談する
「副作用かな?」と思う症状が出た場合は、すぐに服用を中止し医師や薬剤師に相談して下さい。
服用が適さないケースを知る
以下に当てはまる方は、服用前に必ず医師や薬剤師に相談が必要です。
- 医師の治療を受けている方
- 妊婦または妊娠していると思われる方
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある方
- 体の虚弱な方(体力の衰えている方、体の弱い方)
- 胃腸が弱く下痢しやすい方
市販薬であることを理解する
「命の母」は市販薬であり、医療機関で処方されるホルモン補充療法とは異なるものです。
症状が重い場合や改善が見られない場合は、婦人科などの専門医を受診し適切な診断と治療を受けることをおすすめします。
まとめ
「命の母」は心身のバランスを整える効果がありますが、体調や体質によっては副作用が出る方もいます。
しかし、「乳がん」や「太る」といった副作用が起こる可能性は今のところありません。
「眠気」に関しては添付文書に記載されている通り、人によっては起こる可能性も。
服用する際は用法・用量を守り、体調の変化に敏感に耳を傾けることが大切です。